EUガイドブック 現地レポート

企業事例3 EU販路開拓の取組事例 夢元無双

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SNSやメールでの継続的な情報発信でバイヤーとのパイプを構築。

ー展示会以外での情報発信はどのようなことをされていますか?

岩田さん instagramとFacebookでの配信は頻繁にしています。スポーツけん玉とオブジェではターゲットが異なるので、アカウントも分けています。海外については、メールやニュースレターをどんどん送っていますね。例えば、伊勢丹新宿店でポップアップをする時も、海外にニュースレターを送っています。

▲instagramの写真
▲instagramの写真

岩田さん iお客様が実際に東京にいらっしゃるかどうかではなく、こういうところでこういうことをしている、という事例をきちんと発表するようにしていますね。また、新作が出たら新作発表のメールを送る。そのようにして、次の展示会までのパイプを作っておくんです。展示会出るから出します、展示会終わったら出しません、では一過性になってしまいます。継続的にコミュニケーションを取っていくことが大事ですね。

ーinstagramなど、SNSの写真はとてもかっこいいですね。こちらの写真はカメラマンさんが撮られているのでしょうか?

岩田さん ありがとうございます。もちろんカメラマンが撮る写真もあれば、私や営業担当のスタッフが撮る写真もあります。

▲プロモーションツールについても、余白を重視した統一感のある表現をしている。
▲プロモーションツールについても、余白を重視した統一感のある表現をしている。

ーWebサイトやパンフレット、SNSを拝見しても、とても統一感があるように感じます。何か意識されていることはあるのでしょうか?

岩田さん 余白を大切にしようとしています。余白を使うという方法は、海外の感覚にとても響くのです。写真ひとつ取っても、余白と空間を使って、空間で語るということを心がけています。余白があることで、個に集中するんです。たくさんのものがあるより、ひとつのものにフォーカスされる。

ー海外進出をされたい企業が抱える課題の一つに語学の問題がありますが、それはどのように解決されているのでしょうか?

岩田さん 社内には海外に精通したスタッフがいないので、海外での営業のサポートやメールのやり取りは外部委託でお願いしています。その方も私たちの商品に惚れ込んでやってくださっているので、私たちの商品の営業ができるんですよ。その方は実は東北に住んでいます。でも。今はスカイプや電話でやり取りができるので不自由していないですね。

オブジェの分野への進出で、価格競争とは異なる次元のブランドに。

ー日本企業が製品でヨーロッパ進出する際に、アジアの廉価な製品が競合になる可能性がありますが、そのような心配はないのでしょうか?

岩田さん スポーツけん玉の世界では中国やベトナムの安い製品が出回っていて、一種のデフレ状態になっているとも言えます。しかし、その価格競争に巻き込まれてどんどん安くすると、利益が残らないから次に何かをしようと思ってもできない。何もできないと製品の品質が下がっていく。製品の品質が下がれば下がるほど、やりたい人も減っていく。そのような負の連鎖が起きてしまうんです。私たちはそのような負の連鎖に巻き込まれないように、ぶれないものを持っていたいと思っています。インテリア関係、オブジェの方はまったくの別世界なので、価格競争で足を引っ張られることはあまりないでしょうね。

ーオブジェの方の競合は、他のインテリア商品ということになるのでしょうか?

岩田さん 私たちが扱っているのは木工製品なので、競合という意味で言えば他の木製のインテリアオブジェということになるのでしょうが、私たちはけん玉だけをずっと作りたいとは決して思っていないんですよ。まずはけん玉をやり尽くして、ぶれないようにした状態でさらに新しい商品を作っていきたい。

ーけん玉ではない製品が生まれる可能性もあるのですか?

岩田さん そうですね。それは当然やっていこうと思ってます。

ー最後に、今からEUに進出したい企業様に、お伝えしたいことがあればよろしくお願いします。

岩田さん 語学の問題についてはサポートできる方にサポートしていただいて、あとはとにかくやりきることだと思います。継続は力ですので、1年目や2年目でうまくいかなかったからやめるのではなくて、まずは3年間を組み立てて、その後の5年を夢見たいですね。

希望をカタチにするには苦しい時期は当然あるので。それを絶対乗り切ってやろうという強い思いがないと続かないんですよね。失敗したから二度としないではなくて、どこが失敗したのか、何でだろうと、とにかく問い詰めていかないといけない。これでいいんだと思った時にはもう止まってしまうので。これじゃダメだからもっと、これじゃダメだからもっとというのは、自分自身にもい言い聞かせていることですね。

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