EUガイドブック 現地レポート

企業事例3 EU販路開拓の取組事例 夢元無双

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ー今、夢元無双さんのけん玉は世界中のけん玉ファンが愛用していますね。製品としてこだわっていることは何でしょうか?

岩田さん それを語り始めると3時間ぐらいかかってしまいそうですね(笑)。パフォーマンス用のけん玉としては、強度や精度がとても大切ですので、その点が評価されていると思います。潰れやすいけん先を取り替えられるようにする技術を開発したり、精度をプラスマイナス0.2ミリの中に収める努力をしています。加工に関してもこだわっていますね。仕上げに関しても、削りに関しても。例えば、削る刃物一つとっても、切れの悪い刃物で削ると、木材に当たってしまったり、削りが粗くなってしまったりします。工具の手入れが行き届くように社員にもいつも徹底しています。

▲プラスマイナス0.2mm以内の精度で「伝説のけん玉」と呼ばれた「夢元」。
▲プラスマイナス0.2mm以内の精度で「伝説のけん玉」と呼ばれた「夢元」。
▲海外のコレクターのけん玉。
▲海外のコレクターのけん玉。

けん玉の造形美をインテリアオブジェへと昇華。

ーパフォーマンス用のけん玉で知られている夢元無双さんですが、メゾン・エ・オブジェではインテリアとして飾るけん玉を展示されていました。この狙いは何なのでしょうか?

岩田さん 私たちはけん玉を作っていてけん玉の良さをよく知っているので、けん玉というものをもう一段階上に上げたかったんです。例えば、高級なゴルフクラブやチェス盤を実際に使わなくてもインテリアとして飾っている人がいますよね。それは、造形的な美しさや背景にある歴史を認めているからだと思います。そういうものとしてけん玉を認めてもらうには、スポーツけん玉だけではなく、インテリアとしてのけん玉を提案していく必要があると思いました。

もともと、私たちは使った後にポンっとおもちゃ箱に投げられてしまうようなけん玉は作りたくなかったんです。おもちゃ箱にしまわれてしまったら、次に日の目を見るまでに時間がかかってしまいます。そうではなくて、飾っていても美しい、使っているものに愛着が湧いて、そのディテールや機能美、木目などの素材の美しさを楽しめるようなものが必要だと思ったんです。

▲メゾン・エ・オブジェではインテリアのオブジェとしてのけん玉を提案。
▲メゾン・エ・オブジェではインテリアのオブジェとしてのけん玉を提案。

ーどのようにして、けん玉をオブジェとして売るという発想に至ったのでしょうか?

岩田さん けん玉というものはろくろで作っているので、造形としては彫刻に近いんですよ。球体のまるさや凹凸、光と影の感覚がけん玉の造形の中にある。あとは、フラワーベースなどですと3つ4つ組み合わせると色々な表現ができますが、1つだけですとポンっと置くしかありません。でも、けん玉はけんと玉の部分がバラバラなので、1つだけでも様々なパターンの置き方ができるんですね。だから、他のものとは違う見せ方ができるんです。

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