オーストラリア 地域 海外進出ノウハウ

現地から見るオーストラリア市場進出の魅力

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海外進出において今後求められるローカライズとは

作野:日本企業の海外進出をマーケティングの観点からサポートするのが我々の仕事だけど、日々の業務の中で、何か気づくことはある?

大輔:海外進出をしている日本企業で「ローカライズ」に頭を悩ませているシーンをよく目にします。
「ローカライズ」というと、日本語を現地の言葉に切り替える言語面だけの作業と捉えて、製品・サービスの広告戦略や営業スタイルを日本からそのまま持ち込むケースがありますが、それでは不十分です。

一方で、「ローカル企業が一番現地のことをよく知っている」という観点で、現地のエージェンシーに広告のグラフィック制作を任せたら、全然意図と違うものが上がってきたというケースや、業務を進めるプロセスで日本人が求める細やかな対応に、現地企業が対応しきれず、双方で軋轢が生まれてしまったといったケースもあります。

私たちは、海外に拠点があり、現地のことを十分に理解しながら、同じ日本人としてビジネス上の悩みも理解できるので「ローカライズ」でお手伝いできるところは多くあります。お陰様で多くの企業様からかゆいところに手が届く存在として頼ってくださっているのは、非常にありがたいです。

作野:もしかしたら「ローカライズ」という言葉自体を変えていく必要があるのかもしれない。

大輔:そうですね。「ローカライズ」と聞くと、日本の市場で生み出したものをベースに、いかに海外市場に馴染ませるか、という“調整”のニュアンスが強いと感じます。つまり、マーケティングミックスの4Pの中でPlace(販売場所)やPrice(価格)、Promotion(プロモーション)は変えるのに、消費者が享受する肝心のProduct(製品・サービス)を変えない、というケースが非常に多いのです。これからの時代は、現地の市場環境や消費者のニーズに合わせて、Productも“昇華・進化”させていくプロセスが必要だと思います。


インターネット上で様々なデータが取れる昨今ですが、現地に住んでいるからこそ見えてくる特徴があります。一言でオーストラリアといっても多様な民族と文化背景があり、新たなビジネスチャンスの芽がある。本稿がオーストラリア進出を検討するきっかけになれば幸いです。

(監修:作野 善教 共同執筆:永見幸太、近堂大輔)

プロフィール

2019年度国際化支援アドバイザー 作野善教(さくの よしのり)
doq Pty Ltd 代表 http://thedoq.com/
ニューサウスウェールズ大学にてMBA取得。2001年米国広告代理店レオバーネットの日本支社ビーコンコミュニケーションズに入社。2006年シカゴのレオバーネット本社に日本人として史上二人目の転籍をし、世界有数のグローバルブランドのマーケティング、ブランディングに携わる。2009年シドニーにて日系企業のオーストラリア進出のマーケティング戦略策定から実行までを担うdoq®を創業。

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