オーストラリア 地域 海外進出ノウハウ

現地から見るオーストラリア市場進出の魅力

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訪日旅行における地方への期待

幸太:訪日市場でいえば、今後は日本の地方にもチャンスが広がってくるはずです。

日本と同じように都市部で働く人々のストレスが高まっているというデータもあり、特に20代、30代のオーストラリア人は訪日旅行の際に大都市よりも田舎を訪れたいという意向が高くなってきています。2018年のオーストラリア人訪日旅行者が年間50万人を超えた中、先行して北海道、長野に集まっていたコアスキーヤーが次のスノーエリアを探してきているように、一度東京、京都を体験したオーストラリア人が次は日本の地方へという流れがくるのではないでしょうか。オーストラリア人の海外旅行者は全体で年間約900万人もいます。まだまだ訪日旅行に取り込める市場は大きく、地方ならではの新鮮な海の幸、山の幸で作られる日本食や昔ながらの日本の風景もきっとオーストラリア人訪日旅行者の期待を上回るはずです。

大都市に人口が集中するオーストラリアで、日本の地方に憧れを求める傾向も

多民族国家を踏まえたコミュニケーションプラン

作野:フードやライフスタイル関連のプランニングをしている大輔からみてオーストラリア市場の特徴はある?

大輔:私はオーストラリアに出店している日系のレストランや日本製品のマーケティング戦略を手掛けているのですが、やはり特徴的なのはオーストラリアが複数の民族から成り立つ多民族国家であることです。

オーストラリアの人口約2500万人のうち、4人に1人が外国で出生した人といわれていて、都市やエリアによって民族構成が変わります。日本でもビジネスエリア、住宅エリアといったゾーニングはありますが、そこに民族構成が加わると、言語、宗教、人種、文化の違いを踏まえたエリアマーケティングが必要になる。たとえば日本食のエリア戦略を考えるときも、食文化の近いアジア系オーストラリア人と、欧米系オーストラリア人では伝えるべきコミュニケーションも変わってくるように、オフィス街、学生街といった「エリア属性」とそこに集まる「民族構成」を掛け合わせた戦略を立てています。

作野:日本はオーストラリアと比べれば単一民族から成り立つ国だから、オーストラリア進出をする際にもひとくくりにオーストラリア人を捉えてしまいがちだけど、そうした民族の違いやエリア属性まで踏まえて戦略を立てていく難しさはあるね。

2016年の国勢調査ではアジア系移民の割合がヨーロッパ系移民を越える結果に
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