マレーシア 現地レポート

ついにマレーシアもウィズコロナに突入?~海外をちょっとのぞき見コラム 第8回~

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「海外をちょっとのぞき見コラム」は海外現地の最新状況やホットなトピックスをお伝えするコラム記事です。第8回目は、マレーシアにお住まいの荒木アドバイザーに最新の現地事情をお聞きしました。

※なお、このレポートは2021年10月18日時点の情報であり、現在の状況と異なる可能性があることをご了承ください。


マレーシアの成人の90%以上がワクチン接種を完了し、規制がかなり緩和されたマレーシア。産業省のモハマド・アズミン・アリは、10月末にはコロナは「エンデミック」として扱われるだろうと発表しました。(2021年9月7日)エンデミックとは、コロナのパンデミックをエンド (終わらす) という意味で、日本でいう「ウィズコロナ」と同じ意味合いです。ほとんどのビジネスの運営が許可され、日系を含めた多くの企業が経済活動を再開しています。

今回は、そんな現在のマレーシアとコロナの最新情報をお伝えします!

コロナ禍のマレーシア

現在、マレーシアでは国家回復計画が実行されています。それぞれの州の状況によって4つフェーズにカテゴライズされ、それに沿って規制も変わっていきます。

2021年10月18日時点でのフェーズ対象州は以下の通りです。

  • フェーズ1:対象州無し
    ワクチン接種者のみ50~60%のキャパシティーで店内飲食、ビジネス運営可
  • フェーズ2:対象州無し
    ワクチン接種者のみ50~80%のキャパシティーで店内飲食、ビジネス運営可
  • フェーズ3:ペナンやジョホールバル州・サラワク州など
    距離を保ちながら80%のキャパシティーで店内飲食、ビジネス運営可
  • フェーズ4:クアラルンプールやセランゴール州など計7州
    距離を保ちながら100%のキャパシティーで店内飲食、ビジネス運営可

各フェーズごとの対象州や細かい規制の情報などはこちらのマレーシア政府のサイトから最新情報が確認できます。今年8月末に1日の感染者数が2万人を超えた時期が続きましたが、現時点(2021年10月18日)では5千人/日ほどまで減少しています。理由としては、マレーシアのワクチン接種完了率が大人だと90%以上、全体だと67%以上と順調に進んでいることがあると言えます。ワクチンが完了していれば外食やショッピングも可能で、だんだんとこのパンデミックも終わりに向かっている実感があります。

マレーシアでのウィズコロナ生活

2021年10月中旬に多くの州がフェーズ4に入り、マレーシアでSOPと呼ばれる行動ルールが大幅に変わりました。SOPとはStandard Operating Proceduresの略で、政府が決めたコロナ禍での行動ルールのことを挿します。SOPはビジネスだけでなく、国民と外国人を含めたマレーシアにいる個人も対象です。

以下がフェーズ4の現時点でのSOPの一部です。

  • ビジネスは100%のキャパシティーで運営可能(ナイトクラブなどはまだ運営禁止)
  • 店内飲食が可能
  • 映画やイベントなどに参加可能
  • 州をまたぐ移動や旅行が可能

マレーシア国家回復計画SOPの詳細はこちら

旅行に関してはランカウイ島が特に人気で、ランカウイ島への旅行が許可された9月16日には3千人以上の旅行客が足を運んだと言われています。そのことから、「ランカウイ・トラベル・バブル」とまで言われ現地での経済にも大きく影響しているようです。またSOPとは別で、今のマレーシアでは「My Sejahtera」というアプリが使用されています。

My Sejahteraは、コロナ感染の可能性を把握するために個人の行動を追跡するもので、どの施設に入るにもQRコードをスキャンしなければいけません。

追跡意外にも、ワクチンの申し込みからデジタル証明書の取得が可能なかなり優れたアプリ。現在ではほとんどの施設がワクチン接種完了した人のみの入場になっていますので、毎回自分のMy Sejahteraから黄色のワクチン接種完了証明を見せる必要があります。

↓ 低感染リスク(青色)とワクチン接種完了(黄色)が表示されたマイページ画面

また、日本でワクチン接種を完了された方に関しては、My Sejahteraアプリ上で証明書の申請ができます。こちらの在マレーシア日本大使館のサイトに記載の方法に従ってください。

日系企業の動き

2020年3月から複数回続いたパンデミックがやっと落ち着きを見せ、製造業を含む多くのビジネスが運営を再開しています。消費者たちもSOPの緩和がされたあとすぐに活発に動き出し、週末にはモールがたくさんの人で溢れかえる光景もみられます。

2回目以降のパンデミックからは、稼働が止まっている企業もありましたが、ほとんどの州がフェーズ3に入り、最近では動き始めています。SOPも緩和され80~100%のキャパシティーで運営することが許可されてから、ほぼ全ての社員が出勤している企業も増えてきています。また製造業に関しても、ほぼ100%正常に稼働している様子が伺えます。

ワクチンの普及にもかなりの目処がつき、対面で人と会うことが可能になったことから、9月ごろからは採用活動も徐々に再開している印象です。現時点でもとても頻繁にSOPが変わり緩和され続けていることから、これから年末にかけてさらに活発になっていくのではないでしょうか。

自己紹介

 

荒木 理崇  中小機構 中小企業アドバイザー

マレーシア在住起業家。大学卒業後、上場IT企業へ新卒で入社。入社5年目にグループ会社の取締役に経験。その後、2012年よりマレーシアへ移住。2012年にIT系(デジタルマーケティング、システム制作)事業のeeevoグループを創業。2016年よりマレーシア人ビジネスパートナーと共に人材紹介会社ANAsiaを創業。現在はマレーシア、タイ、日本に現地法人を構えて事業を展開。東南アジア・日本にてデジタル×人材/HRの領域でビジネスを展開しております。

中小機構について

中小機構では、荒木アドバイザーをはじめ国内外350名の専門家体制で、海外ビジネスに関するご相談を受け付けております。

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