
海外展開を目指しながらも、実務面で踏み出せない中小企業は少なくありません。本企画では、営業活動の実務を支援する「海外営業代行」に着目し5社への取材を通じて、サービス内容や費用感、各社の方針や担当者の人柄等をご紹介します。導入検討の一助としてご活用ください。
月10万円から海外営業をサポート
「弊社が貴社の海外事業部になります!」
株式会社エボリューションアンドクリエイト https://www.evo.co.jp/
コストと期間
月10万円、最低3か月で試せる「中小企業のための海外事業部」
――中小企業が海外営業代行を活用するメリットは、どこにあるとお考えでしょうか。

現実的に海外に出る方法を手に入れられることです。率直に言って、海外で通用する営業マンを採ろうと思ったら、年収1000万円を出してもまず来ないと思います。仮に来たとしても、成果が出ないリスクもある。間接費も含めると1年で1500万円、3年で4500万円。中小企業にそんな余裕はなく、結局、計画が進まないんです。
それでも中小企業の社長さんたちは、海外に出なきゃいけない。日本経済がこれだけ縮小してくる中で、10年後を考えたら「出る」一択になっている。なのに、「出る方法がない」という状態なんですね。
こうした状況を考えると、「経験豊富な外部の海外営業代行業者に任せた方が安心」という判断になるのではないでしょうか。
――御社のサービスは、どのような料金体系ですか。
私たちは海外営業代行を「月10万円でやります」とお伝えしています。正直、かなり破格だと思っています。1か月15時間、具体的にその会社の営業として動く形で月10万円。時給換算していただくと、決して無理な金額ではないことがご理解いただけると思います。
海外向けWebサイトの制作や貿易実務などは、必要に応じて別途ご請求する形です。ですので、長期にわたってご信頼いただくことで、当社もペイできる仕組みとなっています。
――最低契約期間はありますか。
初回は3か月続けていただくようお願いしています。営業するには商品知識が必要で、最初はかなり勉強しなくてはいけないんですよ。その勉強や準備の時間は、稼働時間の15時間には含んでいません。1か月で切り上げられてしまうと成果も出ないし、正直、赤字もいいところなんです。
――依頼主側に求められる協力は何ですか。
まずは「差別化できるポイントを一緒に見直しましょう」ということです。差別化できる要素がなければ価格競争に巻き込まれてしまいます。商材によっては製造現場の方に特徴を教えてもらう場合もあります。日本の技術者の方は、とんでもないことを「普通です」と言ってしまうことが多いんですよ。そこを掘り下げるためにお時間をいただくことがあります。
あとは月次の報告です。月に1回、「今月は何をやったか」「どんな反応があったか」をまとめてご報告する場を必ず設けています。現場で感じたことを「こうじゃないですかね」とご提案したり、「方向を少し変えてもいいですか?」という調整もします。依頼主様の不安を減らすためでもありますので、お時間をつくっていただいております。
――従業員数20人以下の小規模事業者の顧客もいますか。
います。10人~30人くらいの会社さんが多いです。
成果が出やすい企業・出にくい企業の違い
「覚悟」と「整理」が整っているかどうかが、明暗を分ける
――どのような経路からの依頼が多いですか。
一番多いのは、マッチングサイト経由です。あとは中小機構の「EC活用支援パートナー」のページや、ジェトロからの紹介というケースもあります。直接ホームページを見て来られる方もいますね。
――地域的にはどのあたりから問い合わせが多いですか。
圧倒的に市外・県外からですね。ほとんどがネット経由です。Zoomが普及したおかげで全国対応が可能になりました。札幌や仙台、沖縄、九州の方とも問題なく進められています。
――御社との取り組みがうまくいかない企業には共通点がありますか。
海外営業を甘くライトに考えすぎている方だと、正直難しいですね。こちらから質問しても答えが返ってこなかったり、ふわっとした指示のもとで動くのは難しいです。
実は「月10万円」という費用自体も、ひとつの試金石になっていると思っています。反応は真っ二つで、「え、10万円でいいんですか?」という方と、「そんなに取るんですか?」という方がいらっしゃるんです。「成功報酬でやってくれないの?」とか「御社のルートに流してくれればいい」とおっしゃる方もいますが、そんなに簡単にはいきません。
――そういう企業さんには、どう対応されるのですか。
成果を出すまでには想像以上に時間がかかります。進出したい国も、製品も、本当に何も決まっていないケースも多く、海外展開そのものが「単なる願望ですよね?」というところから整理しなきゃいけないこともある。そういった方には、まず中小機構のアドバイザーに相談されることをおすすめすることもありますね。
――まず中小機構の無料相談を活用して目的や課題を整理してから、民間の海外営業代行業者を活用するとスムーズですね。ありがとうございました。
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