EU フランス 現地レポート

日本サブカルチャーin海外【2】「お店を開く自信がある、コレクション数」

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日本のアニメ、漫画、フィギュアなどのサブカルチャーと呼ばれる市場は、日本国内に限らず世界中で広まっています。このレポートでは、特に日本サブカルチャー文化が広く浸透されているフランスにおいて、「オタク」を自認している現地の方へ、インタビューを実施しました。

今回ご訪問したのは、フランスのパリ近郊に、家族3人で暮らすセバスチャンさんのお宅です。日本人の奥様も、日本のアニメやファッションなどの愛好家。DVD、漫画、フィギュア、カードゲーム、ビデオゲームを「店舗が開けるほど」(ご本人談)コレクションを自宅内に所有しています。

なおこのレポートは2018年に執筆されたものであり、現在の状況と異なる可能性があることをご了承ください。

Sébastien Reyt (セバスチャン・レー)さん

プロフィール

氏名:Sébastien Reyt (セバスチャン・レー)さん (40代男性 パリ近郊在住)
アニメ愛好歴:30年以上
職業:Fnac勤務(電化製品、映像作品を主に取り扱う大手小売チェーン)
「オタク」関連商品購入予算/不定期に購入するため決まった予算無し
好きな日本アニメ作品:きまぐれオレンジロード
訪日歴:あり(年に数回訪問)

日本に行き、グッズを購入

Q:いつ頃から日本アニメ作品のファンだったのですか?

 だいたい12歳くらいの頃からです。きっかけは、1980年代に日本で放映されていたアニメ作品「きまぐれオレンジ☆ロード」を見てからです。偶然にも、日本人である妻は、このアニメに出てくる大好きなキャラクターと同じ名前です(笑)。

Q:グッズなどの商品は、どこで購入していますか?

 パリ市内の、ハヤクショップ、Fnacといった店舗で買うこともありますが、一番多いのは日本に行った時ですね。中野ブロードウェイなどで、大量にキャラクターグッズやイラストなどの商品を購入しています。日本で販売されている商品は、フランス国内では手に入らない、高品質な商品が流通しているので、まとめて大量購入してしまいます。DVD、書籍などは開封することはなく、保管用と視聴用と分けて購入しています。これもコレクターの基本ですね!。

 

 

 

 

 

左:日本語で記載されている商品が多数。フランス国内では入手できないことが多いため、日本で購入することが多い。

右:アニメや漫画のキャラクターイラスト。フランス内だけではなく、日本のオークションサイトで落札することが多い。

欲しい商品には、大金をかける

Q:これまで購入したもので一番高価な商品は?

 1つの商品に数十万円を使うこともありました。昔は、ネットオークションを隅から探して、気に入った商品を大量に購入していましたね。今も自宅の1室は、そのコレクションに埋め尽くされています(笑)。私が買ったコレクションの中でも最も高価なものでは、冨樫義博氏の作品「Hunter x Hunter」の直筆イラストです。オークションで入札した結果、約25万円となってしまい、さすがに妻も怒っていましたね(笑)。最近は、あまりこうしたコレクションにはお金をかけていないと思っています!

日本国内のイベントは運営の質が高く、リピーターになる

Q:展示会などのイベントには参加しますか?

 フランス国内で開催されているイベントには、あまり参加してしません。国内では日本のようにイベントの組織運営がしっかりしていないことが多いように思っています。例えば、以前国内イベントで日本人作者のサイン会が突然キャンセルとなったことがあり、理由など説明もないことがありました。運営が疎かになることが多く、一方日本国内で開催されているイベントでは、そのようなトラブル自体ほぼ無く、仮にトラブルが起きたとしても、対応スピードや参加者へのケアが非常に良いです。日本のイベントに参加して不満を持って帰ったことが無く、また足を運びたくなります。

日系企業とはコミュニケーション面に課題あり

Q:ご自身、日本の商品も扱っている小売店「FNAC」で働く立場から、日本とのビジネスに関してどのように思われますか?

 日系企業は、フランス市場でのPRや販売パートナーとのコミュニケーションが十分でないと感じています。私が勤めるFNACでは、購買意欲の高い客層である30 代~ 40代をターゲットとした日本の商品を多く揃えたいと思っているのですが、やはり製品を取り扱う手続きの煩雑さ、コミュニケーションの難しさで断念しています。

「オタク」向けの日本ツーリズムへの需要は引き続き高い

 また、私はよく個人で日本へ訪問しますが、アニメファンの聖地と呼ばれる場所に行きたいと思っている外国人は、私以外にも多くいます。しかし、現地への足や言葉の問題から断念することが多いため、オタク向けのツーリズムといった観光事業にもビジネスチャンスがあると思います。

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