海外進出ノウハウ

[ 海外出展 ] INSIGHT 04 情報収集・グロースハック

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現地で精度の高い情報を入手するちょっとしたコツ


海外でビジネスをするには、現地の情報って必要ですよね。アジアで使えるちょっとしたコツがあるんですけど、僕の場合、「カントリーマアム」というお菓子が武器です(笑)。日本でごっそり買って、現地で配りまくってます。

これ、本当に効果があるんですよ。ジャカルタのある会社では、僕がカントリーマアムを出すと、ちょっとした騒ぎになりますからね。万人に愛される味なのですが、メーカーが海外展開してなくて、現地では高価なので喜ばれるんです。僕は、「おいしいお菓子をバンバンくれるめっちゃいい人」として、誰とでもすぐ打ち解けられます。ショップの店員さんにも配ってますよ。たった数百円のコストで、「この会社にいくらで卸したらいいかな?」「この服、ほんとに20 代に売れてるの?」みたいなことも快く教えてくれますよ。僕はこれを最強のアンダーテーブル(わいろ)と呼んでます。

お菓子のほかにも、一緒に仕事をしていた日本企業が手がけた「お守り」をあげたことがありますが、「かわいい!」って喜ばれましたよ。宗教的な背景を気にする人もいるので「日本のラッキーチャームだよ」って言ってあげればいいんです。あと、日本の空港のお土産ショップのカウンターで無料でもらえる折り鶴があれば、見逃さず必ずもらいます(笑)。

自分なりに工夫して、現地のいろんなポジションの人と仲良くなってSNS でつながっておけば、メッセージ機能で気軽に質問できるし、情報の精度もすごく高い。リサーチの専門業者に依頼するよりずっと有益ですよ。僕は仕事の7 割はヒアリングだと思ってますから。

写真2

予算の心配をするよりもアイデアと行動力で切り拓く


アジアでは、「アイデアを出して行動する人」が求められています。とくに行動力とアイデアのある人は、インベスター(投資家)が投資先として注目しています。インベスターはアイデアと行動力はないけれど、お金を使ってレバレッジ高く回収したい。だから、アイデアと行動力がある人にお金を出すんです。「お金はないけど、アイデアを出して何かやります」「がんばって集客します」と言うと、「それなら会場代をディスカウントするよ」などと現地でのコストを下げてもらえることも多いんですよ。

究極、海外展開の予算なんて、航空券とお土産のお菓子が買えればいいんです。

僕がいま推奨してるのは、情報収集を兼ねて、10ヵ月間、毎月海外でポップアップイベントを行うこと。すると必ず、「えー、毎月なんかできないっすよー」と言われるのですが、「できますよ。いま飛行機安いし。毎月できなかったら、僕もう御社とは仕事しませんから」と、はっきり言います。だって、そのくらいできなかったらスピード遅いですもん。年に1回じゃ10年かかるし、その頃に世の中がどうなっているかわかりませんから。

とにかく、すぐやる。毎月やる。なんでも一旦、「イエス」と返事をするんです。売れるか売れないかのポップアップイベントではなくて、ネタとコンテンツを工夫して、人を集めるためのアイデアを出す。そうやって行動すればゴールは見つかるし、現地のことがわかってきます。

それは実際、僕自身が経験したことなんです。僕はかつて、なんのアポイントもなく20回海外営業に行き、1着もオーダーが取れなかったことがあります。まわり中に「バカじゃないの」と笑われましたが、攻め続けたんです。そうしたら21回目に、香港のバイヤーが「きみ、すごいね」と声をかけてくれたおかげで、セラーからバイヤーに転向し、大きな取引を始めることができました。

「10回やって1回うまくいけばいいや」くらいに考えて突き進むことですね。最初は失敗します。でもだいたいは10回目くらいでなんとかなります。20回も失敗したのは僕くらいですよ(笑)。「Sサイズが売れると思ったのにMしか売れない。なぜだろう」と考えたり、目の前のお客さんに「どうしてMがいいの?」「これ、どこが好き?」と聞きまくるんです。そこから商売のヒントが見えてくるし、その行動力にお金を出す人が現れます。

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