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COLUMN



“ジャパンコーナー“の展開〜マレーシアにおける消費トレンド③〜

  • 2016-04-28
  • マレーシア
  • 国の概況と動向
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業種別・品目別の消費動向・売れ筋商品に引き続き、マレーシアにおける消費トレンドについてご紹介します。

 

Pavilion 東京ストリート

http://www.malaysia-magazine.com/kl/sightseeing/tokyo-street.html
2011年に開業した「ジャパンコーナーコンセプト」のパイオニア。KL市内で最も繁華街のBukit Bintang通りにある大型のショッピングモールPavilion の最上階にある。30店舗以上が出店。ダイソーのマレーシア第一号店はここにある。ダイソーは開店当時から賑わっており一番奥に配置したレイアウトは全体の集客に効果的である。北海道のラーメンチェーン山頭火もここが第一号店。おにぎりショップ、餅菓子の店、抹茶専門店などがある。出店者の入れ替わりもある。

 

 

 

伊勢丹Japan Park

伊勢丹KLCCの1st FloorにJapan Parkと呼ばれるコーナーがあり、日本をテーマにした製品を展示販売している。その中のベストセラー商品は以下の二つである。

• MONIKO
日本の帯を素材に、その模様を生かしクラッチバッグに仕立て直した製品。その帯の素材や織り方、染色の仕方などを説明したものを丁寧に一品ごとに添えて販売。ストーリー性のある説明で商品のイメージアップにつながる。マレーシア在住のイギリス人のグラフィックデザイナーの作品。日本人なら高価な帯を切り刻むことにとまどいがあると思うが、作る製品をイメージして最もふさわしい部分を使うセンスがある。ある意味使われなくなった高価なものを再利用してくれているのかもしれない。価格も10,000円以下と手頃。欧米人顧客がギフト用にまとめ買いするケースが多いという。
http://www.timeout.com/kuala-lumpur/shopping/japan-park

• Studioj
“Ma Lay Tan”, “Ma Lay Noir”というネーミングのマレーシアの素材を生かした高品質の天然素材の石鹸。マレーシア特産のパームヤシの油を絞った残滓を利用した微細活性炭を配合し毛穴の中の汚れを取る効果が高い。精油もすべて自然素材。コールド製法で石鹸完成まで1ヶ月を要するという。
シャンプーバーは抜け毛を防ぎ、育毛の効果があることから特に男性に根強いファンが多いと聞く。マレーシア在住の多摩美出身の日本人工業デザイナーが開発。
https://studioj1.sakura.ne.jp/wp1/2015/03/16/仮アップ/

 

 

 

TOKYO FASHION STREET

1月29日から2月7日までKL市内の高級住宅街の一角にあるAPW(Art Printing Works)のイベント会場で伊勢丹主催のTOKYO FASHON STREETが開催された。

以下のブランドの製品が展示即売されている。

• ファッション:Jun Takahasi, Yasuko Furuta, Maiko Kurogouchi, yoshio kubo, Daisuke Obana, Keita Ikeuchi, Michiko Nakayama, Akane Utsunomiya, Taro Horiuchi,等若手デザイナーの作品。売り上げは価格の手頃なT-シャツ以外は振るわなかったようである。
• BOX & NEEDLE:和紙を使ったギフト用のボックス。高級感があり一箱50リンギという値段でよく売れた。箱そのものを商品にするアイデアは面白いと思う。
• ICHIRO:コンパクトに作られたボックス型のテーブル。学習机のようにテーブルの上の部分を囲み時計や照明、コーヒー置き場、などが小さくまとまったプライベート空間を確保する製品。3,000リンギと高価だが幾つか売れたという。もう一つは中が収納ボックスになっている背もたれのない椅子。サイズはLとM。Mサイズのものは1,400リンギで16個売れたと聞く。
• CAN TSUMA BAR:高級なおつまみになる缶詰。蓋を開けてすぐに食べることができる。ローカルの人は従来の缶詰よりずっと味がいいという。価格は10-20リンギが多く、一番高いのはロブスターで80リンギ。日本でも流行っていると聞く。
• “mastermind JAPAN” X “PORTER”:日本のPORTER(吉田カバンのブランド)と日本のファッションブランドmastermind JAPANとのコラボ製品。リュック、ショルダーバッグ、手提げなどが1,000 -1,500リンギで販売された。人気があり最初の3日で売り切れたという。会場となったAPWのオーナーは全種類一点ずつ計17個を買ったと聞く。吉田カバンの製品はマレーシアで人気があるとのこと。

 

SEW KEAN WAI(William)氏のこと
これらの情報は伊勢丹がクールジャパンをテーマに新たに設立した別会社ICJ DEPARTMENT STORE SDN BHDのローカル責任者のMr. SEW KEAN WAI(William)にインタビューしたもの。彼は根っからお客さん商売が好きな37歳の青年。15歳の時からJ-Popの影響で日本語を学び、クラスメートと日本人会が毎年開催される盆踊りにスクールバスで出かけたことなどを契機に一貫して日本に大きな関心を持つようになった。2013年に当地で開催された日本語弁論大会で「ヨガと私の人生」というテーマで準優勝を果たし、日本に招待されている。彼は伊勢丹のJAPAN PARKの責任者でもあり、これから伊勢丹が本格的に取り組むクールジャパンビジネスのローカル責任者として中心的な役割を果たすものと思われる。
多くの情報をいただき感謝している。

 

 

 

伊勢丹ロット10をクールジャパン一色に

KL市内に最初に開店したLOT10の伊勢丹は25年の時を経て、現在大改装中である。クールジャパンに特化した店舗に生まれ変わることになる。今年10月にリニューアルオープンの予定。
そのおおよその構想を聞いた。

• 2階は日本書籍のみを扱う大型店の紀伊国屋が入居。
• 3階はファッション、家庭用品、家電(ソニー)のフロア。
• 4階は高級日本料理と寿司店。客単価はランチが200-300リンギ、夜は500リンギとのこと

 

今後10月のオープンに向けて、KL市内各地で前述のTOKYO FASHON DISTRICTのキャンペーンを続けていくとのことであった。10月の開店が待たれる。

 

 

 

“Aruku Japan” Times Squareショッピングセンター。

2月27日(土)に日本大使館、マレーシア観光省から来賓を招き公式オープンする。日系企業22社が出店。イメージは羽田の出発ロビーの2階の商店街。
ラーメン・餃子の店、もんじゃ焼き、たこ焼き、弁当屋、焼き鳥、肉うどん、抹茶専門店、などの飲食店が入る。キーコーヒーのマレーシア一号店も出店する。他にインスタントヌードルの店、ダイソー以外の日本の百円ショップが出ている。さらには問屋横丁というアンテナショップ用のスペース貸しの店も出店。
合計22 店舗が出店。
https://www.facebook.com/arukujapan.malaysia/info/?tab=overview
筆者が見に行った際には場所を見つけるのが困難だったとい経験がある。Taipeiコーナーの奥にあり場所がいいとは言えない。

 

「北海道」はブランド/楽天のオンラインショップ」へ続く

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